【1】概要
・西独Telefunken社が1960年代後半~1970年代に製造していた業務用システム、あるいはブックシェルフシステムなどに使用されていたオールアルニコ2Wayユニットを、天然木パイン集成材によるバスレフエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・使用されているユニットは20cm口径ウーハー(フルレンジ)P208Sと13cm×8cmツィータです。
・いずれも大型のアルニコマグネットが採用されており、芯のある素晴らしい音を奏でます。
・特にウーハーは20cmとしては当時としては最大級のアルニコマグネットが使用されており、強靭なコーンとハイコンプライアンスなエッジと相まって深く強力な低音を再生しています。
・アルニコマグネットの最終時期の貴重品です。
・P208Sは業務用機器にも使用されている強靭なユニットです。
・主観ですがJazzもクラシックも充実した低音をベースにバランスの良いスケールの大きな1960年代以降のヴィンテージ製品の上位に位置するTelefunkenサウンドのひとつを満喫できます。
【2】ユニット仕様
・システムインピーダンス:4Ω
・再生可能周波数帯域:実測で40~18000Hz (+-3db)
・ウーハー:型式=P208S(製造=Isophon)、 200㎜口径、軽量コーン、大型馬蹄形アルニコマグネット
・ツィータ:130㎜×80㎜口径、超軽量コーン、フィックスドエッジ、大型馬蹄形アルニコマグネット
・クロスネット:4.7μファラッド、オーディオ専用フィルムコンデンサによるローカットフィルター、オリジナルではハイカット用のコイルを通過していましたが、音の鮮度向上のためウーハーはアンプダイレクトにしてあります。
・状態:全ユニット、コーン、マグネット、シャーシともに大きなダメージは無く極めて良好。
【3】エンクロージャー
・サイズ:幅256mm、高さ366mm、奥行210mm
・形式:背面バスレフ
・材質:天地側面は15mm厚のムク上級グレードパインの集成材、バッフル、裏板はMDFです。パイン集成材は節の無い良品です。
・外装:120、240番のサンドペーパーで研磨し、次にナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨し仕上げています。
・縦横いずれでも使用可能です。
・前面ネット:ブラックジャージ布によるモダンスタイルサランネットが付属します。
・入力端子:2Pの圧着方式端子でスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。
【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・このシステムの特徴は低音が強力で音楽の土台をがっちり支えていることです。
・高音も良く伸びています。
・入力音楽ソースは1950~80年代のアコーステックなクラシック、JAZZが得意で生き生きと再生します。
・ソニークラークの「クールストラッティン」では熱気あるコンボJAZZが熱気をもって再生されました。
・クラシックの小編成、大編成、オペラも低域が充実した生生しい再生をします。
・定格入力が大きいので広い部屋でも十分な音量が高品質で得られます。
【5】測定結果
・周波数特性測定データを画像10に示します。
・赤い線が周波数強度データです。
・測定は世界的に定評があるWaveSpectra V1.51(最新)を使用しています。
【6】輸送
・輸送は140サイズの予定です。
・送料は着払いでお願いします。
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・下記URLはビンテージスピーカーシステムの記録を解説したブログです。
http://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html