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(violino intarsiato)
伝統的なバロックヴァイオリンとして製作されています。
ほぼ無傷の保管状態で、バロックセットアップにも関わらずアグレッシブにガンガン鳴るソリスト向けの4/4です。
本文の更新が遅れています。近日中に音色の良さや保管コンディション、配送について本文を追加予定です。先に高画質のフォトギャラリーページへのリンクを上げると思います。
今しばらく本文更新をお待ち下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
(2023年 2月 9日 16時 24分 追加)
本文投稿が遅くなりご申し訳ないです。
解像度の大きなフォトギャラリーを外部ページに掲載しました。どうぞご確認ください。
【外部ページURL】https://asm0522mk.wixsite.com/my-site-3
ヴァイオリン4/4※20世紀頃製作のジャーマンヴァイオリンです。
現在主流のストラドコピーとは姿も貼られているラベルも大分様子がちがいますね。
※短いネック長に太い傾斜指板は特徴的な16~17世紀の設計が正確に再現されており、エンドピンホールからはネックを留めている三本の釘頭を確認することができます。
7年ほど前Scalamuzzaというイタリアの弦楽器専門店で購入したものでとても大切に弾いてきました。
ボディー長は356mm。平均的サイズのストラドの中でもフォルムデザインの小さな設計で、デルジェスのような下寄りで大きなFが特徴的な個性派です。
滑らかなアールに削り込まれたネックは顎を離し胸や鎖骨上で楽器を保持するスタイルのとき非常に効果的に働きます。
通常のヴァイオリンと比較してネック側に重心があるため、実際の数値以上に軽く感じることも大きな評価点です。
このデザインは非常に有名で、マドリッド王宮、クレモナ弦楽器博物館所蔵のオリジナル及び数点のコピーと同様の姿をしています。
【保管状態】
過去から現在まで実用品としての範疇を超えた欠損や修繕がなく、ニスの健康状態も至極良い美品です。
写真の以下の点をご確認下さい。
●修復歴Ⅰ
菱と丸の骨質象嵌による特殊パーフリングは経年により黄色く変色し、右肩の埋め込みが部分的に失われています。
象嵌が抜け落ちたことによる凹凸はほぼ完全な状態で修繕されていますが、象嵌の再埋め込みによる本格的な専門修復までは行われていません。
●修復歴Ⅱ
縁やコーナーに経年による摩耗、本体ニス全体に多くのレタッチ跡が見られます。
何れも非常に見た目に美しく艶やかな仕上がりにオールドポリッシュされています。
●修復歴Ⅲ
継ぎネックされています。レベルの高い施工で木目継ぎ目の違和感がなく美術的な仕上げまで行われています。
●未修復箇所
駒をご確認下さい。写真の駒はオリジナルHellierと同様のデザインに黒檀が埋め込まれた特別性なのですが、少々、摩耗と反りが見られます。
実はこの駒の他にもう一つオーベルトの未装飾駒があり、そちらは新しく杢も素晴らしいのですが色々なケースに入れていたため所在がわからなくなっています。出てきましたら追加写真にて掲載致します。
塗面は滑らかでくすみや傷、新しい打痕の無い美しい状態です。
弦は切れにくいリジットタイプの人工ガット弦を張っています。
【音色・性能について】
非常に音量の大きな個体です。バロックヴァイオリンとしては必要十二分なレベルで、この手のものとしては珍しく現代モダンに遜色のない快活な音の立ち上がり方をします。
音色の傾向は深く重々しい、角の無い朗々とした音色です。弦テンションの低さから移弦やかえし弓の際出る微妙な音色の歪みや、弓が吸い付いていくようなもちもちとした弾き味は好きな方には本当にたまらないと思います。
実用品として一押し致します。
(2023年 2月 12日 22時 28分 追加)
【写真について】
撮影時が夕方で少々暗かった事もあり全体的に、特にネック部の杢(虎目模様)が弱く写っています。
ニスに強い二色性があり表板等、少々赤みが強く写っています。オイルニスで仕上げられた昔ながらの楽器のため、杢の照りが深く、角度を変えることで煌めきます。
実物との差異ですが、撮影時は画角の大きなレンズを使いフォル厶が歪まないよう撮影しています。外部掲載の方は角度を変えてかなり細かい部分まで写しており興味を持ってくださっている方に置きましてはかなり正確にイメージできているのではと思います。その辺りご安心頂ければと存じます。
【状態説明追加】
指板横の接着面を写した写真、ネックと指板の間が黒く筋になっていますが、接着が緩んでいるのではありません。
経年により合わせのラインが埃や松脂等で黒ずんでいったもので、演奏性、耐久性に問題があるわけではないです。
楽器店等で指板のクリーニング(再取り付け含む)を依頼されると比較的低額できれいな状態となってきます。
【予備駒について】
※オーベルトの駒が見つかりました。写真は間に合いませんでしたが硬く模様の強い高品質なもので、載せ替えで使用できる状態になっています。
【顎当て】
※顎当ては元々付属していませんでした。
フィッティングはペグ、エンドピン、装飾された上下共にローズウッド白飾りで統一されています。
指板は明るい木肌の色を生かした塗装ですが、ペグエンドピンの方はローズウッド系の中でも暗い色彩をしています。
自分で取り付けられる場合各々使いやすいものを選んで頂ければと思いますが、顎当ては指板テールピースの明るい色調に合ったものを選ぶとポスターにもなっているいくつかの有名な個体と同様の見栄えとなるでしょう。
色々なタイプがありますが、基本ブリッジ等中央で挟み込むタイプはテールピースと接触する為使用できません。同時に購入される場合カフマンやドレスデンモデル等片側タイプを選択して下さい。
気づいた点、追加情報は以上です。
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【出品者より一言】
こちらのヴァイオリンの購入額ですが、10年程前当時のイタリアで7000ユーロ、付属品や整備代等含め日本円で85万円程でした。
事情がありコレクション処分のため出品しております。
常識外に低額での落札となりそうな際は出品を取り消させて頂くことがありますのでご了承頂ければと存じます。
(2023年 2月 12日 23時 07分 追加)
本文中で購入年について7年前と表記していますが、10年前(2013年)の間違いでした。先ほど追加した説明文と一緒に読み返して気が付きまして、念のため追記致します。
alies71230